【三度あのコースに泣く!?】カギの内角を捉えた阪神 常に微笑んでいた振り続ける姿勢
中4日でマウンドに上がる巨人先発・山口。その球威がどこまで戻っているのか?
今ある力で「内角のストレート」が通用するのか?
そして前回の巨人戦でKOされた阪神先発・ガンケル。コーナーに決まるそのコントロールが健在なのか?
この両先発に注目が集まる試合となった。
試合を優位に進めたのは阪神。またも捉えたのはあのボールだった。
そして終盤に訪れる山場。伝統の一戦にふさわしい戦い,振り返っていきます。
最後までよろしくお願いします。
- 球威が戻ったかのように見えた山口
- 看板直撃の一発・完璧に捉えたのはまたもあのコース要求!?
- 貴重な追加点・ロングリリーフの3イニング目は何かが起こる
- 前回のリベンジ・ガンケルの素晴らしい投球
- 不穏な空気が流れた7回・20歳が完璧に斬る!
- 最後に
球威が戻ったかのように見えた山口
中4日での先発となった山口。
この三連戦は内角要求が明暗を分け,そのストレートの球威がどこまで通用するのか?ここが注目ポイントであった。
初回,警戒していた近本を抑え0点に凌ぐ。
2回も順調な滑り出し。
懸念材料としてはインコースの精度を欠いていたこと。
いいボールもあったが,逆球にシュートしたりと続かなかった。
そしてスライダー。この球は見切られる場面もあったが明らかなボール球もあり,特に右打者相手にはもはや死んでいた。
明るい未来はフォーク。このボールは山口・伝家の宝刀なだけあって素晴らしい精度を保っていた。
ただ,3回またもあのコース要求に泣く
看板直撃の一発・完璧に捉えたのはまたもあのコース要求!?
この3連戦から4番に復活した大山。貴重な先制点をもたらす。
2死ランナー無し・初球
この試合カギにあげていた内角のストレート要求。これが甘めに入る。
狙い球を絞り愚直に振り続けることができる阪神。その先頭に立つのは大山。
見事にこの球を捉えての看板直撃。賞金100万円。キリンビール1年分。
それよりも大きい伝統の一戦の先制点を阪神にもたらした。次の糸原に四球を与えたところで山口は降板。中4日でのストレートの球威は厳しかったか?巨人は苦しい展開を強いられる。
貴重な追加点・ロングリリーフの3イニング目は何かが起こる
投手は戸根にスイッチした巨人。ただ3イニングに突入した戸根に疲れが見える。
2番・中野,3番・マルテと連続四球を与えたところで鍵谷にスイッチ。
4番大山を三振に抑えるも糸原に四球。
2死満塁。次打者・糸井との勝負に入る。
6番 糸井
久々のスタメン。その打撃技術はベテランの味そのものであった。
初球。構えはインコース。この3連戦明暗を分け続けてきた内角要求。
信じて投げたそのストレートを待ち構えていたベテラン・糸井。見事に振り切り走者一掃のタイムリー2塁打。阪神にとって勝利を手繰り寄せる貴重な追加点となる。
巨人にとってはまたも初球を打たれの失点,痛すぎる追加点。
そしてまたも内角ストレート要求で泣く結果となった。ここ三連戦カギを握っていた内角ストレート。
そのすべてにおいて微笑んだのは阪神タイガースであった。
甘く入ったボールを捉えた1戦目。きっちり内角を攻められても振り続け勝利を手にした2.3戦目。阪神のこの試合に賭ける思いが上回った。
前回のリベンジ・ガンケルの素晴らしい投球
先発ガンケルが前回のリベンジの如く,快投を続ける。
外に逃げるスライダー。内角に食い込むツーシーム。同じコースから落ちる球。左打者には逆のパターンになる。
そしてシンプルなストレート。これだけボールが動くときれいなストレートすら変化球に感じるだろうか?
前回KOされたときには真ん中近辺にボールが集まったが,あえてボールゾーンに曲げて誘う。バッテリーの工夫が常に施されていた。ただ,巨人打線も黙ってはいない。
6回松原に一発を浴びる。スコアは4-1になる。
続投か?否か?7回に不安を抱える阪神にとっては悩み所の選択であった。
それに加えて打順も回ってこず,代打の選択もない。
6回裏終了。矢野監督が席を立ち投手及川にスイッチする。
不穏な空気が流れた7回・20歳が完璧に斬る!
巨人の反撃ムードを及川が完全に斬る。
150kmを超えるストレートにスライダー
ボールが先行してもカウントを整えて勝負できる。凄まじい成長を遂げた20歳
北村・丸・中島。簡単な打者ではなかったが三者凡退で片付ける。
僅差の場面でもしっかとした投球を披露できることを証明した。残り少ない今シーズン,若き左腕の躍動を期待して見守っていきたい。
最後に
3連戦を通してストーリのある素晴らしい試合であった。
カギは「内角のストレート」。
振り続けた阪神に軍配が上がった。攻め続けた巨人にとっては辛い打たれ方であった。本日は岩崎が失点するも,何とか持ちこたえ,スアレスが捻じ伏せた。
結果論ではあるが,やはり中4日は相当なキツさがあるのだろうか?特に内角のストレートがカギになっていたこの3連戦においては厳しかったのかもしれない。
明日は休み。ヤクルトも好調だが,この良い流れを維持した状態で次戦に繋げていきたい。
本日のブログはここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。
また次のブログでお会いしましょう。
伝統の1戦目・2戦目はこちら👇