【高橋遥人・完封!!】相手エース・菅野相手に徹底した攻撃のタイガース 今シーズンの強さがまたも終盤に表れる
阪神の未来のエース候補・高橋遥人と巨人の絶対的エース・菅野の投げ合いは至高の投手戦であった
阪神タイガースの得点シーンの解説と共に阪神打線の「ある徹底ぶり」が見えた。
その徹底は菅野が必死に抱えていた落とし穴へと誘うことになる。
それでは振り返っていきます。
順調に試合を支配する菅野・その凄さとは?
今シーズンは二軍抹消もあり,苦しいシーズンを送っている菅野。
それでも投球内容は圧巻であった。
本日のテーマは昨日使うことのできなかった「右打者の内角へのストレート」
このボールをどんどん投げ込んでいく。菅野の代名詞スライダーもキレは良かったものの少し外れる球が多く阪神には見切られていた。
それでも内角のストレートと落ちるボールを駆使しながら抑えてしまう菅野。
1つの球種が不調でもカバーできる投球スタイルまさにエースの風格であった。
好調に見えた菅野。内角も攻め続けている巨人サイド。ただそこには落とし穴を隠すための施策であった
菅野が抱えていた落とし穴とは?
右打者への外角・左打者への内角。このボールが真ん中近辺にシュートしてしまう。
これがこの試合の悩みところあった。本来であればこのストレートとスライダーで打ち取れるのだが,右打者への外角・左打者の内角のストレートがどうしても甘くなり,スライダーの威力が半減していた。
だからこそ右打者は内角と落ちる球。左打者は外のストレートにスライダー・そして落ちる球の組み合わせになったいた。
その落とし穴を阪神は逃さない。マルテ・大山を筆頭に右打者は外寄りの球を誘発するために積極的に内角をスイングしていく。阪神の徹底した内角へのスイングが菅野にプレッシャーとしてのしかかる。
そして7回に試合が動く。
信じたタイガース・その徹底ぶりが生んだ得点
7回表
大山が倒れた後の5番・糸原
外のストレート・カーブ・スライダーを駆使した迎えた2-2
捕手・小林の構えはこの打席初めての内角。この試合でカギを握るインコースのストレートが投じられる。甘くはない。ただ糸原に迷いはなかった。
この内角のストレートを見事に捉える糸原,ついに均衡が破れる先制HR。愚直なまでにインコースを振り続けたタイガースに念願の先制点が入る。
そして巨人にはダメージの大きい1発となった。昨日は内角を要求するも真ん中近辺に集まり痛打される。「今日こそは」と内角を攻め続けた結果打たれたHR。
昨日・今日続けてインコース要求の球が明暗を分けることになった。
ここで終わらないのが強さ・8回の貴重な追加点
梅野が倒れた後の9番・高橋遥人
高確率で打ち取り,近本勝負。そして裏の攻撃へと繋げたい所だった。
ただ,高橋遥人が「9人目の打者」としてしっかり仕事を果たすヒット。
ランナーを置いた状態で近本に打席が回る。外のツーシームを経ての2球目・外角を狙った球が逆球になり,2塁打を許す。1死2.3塁。
迎えるは2番・中野
まずは初球・構えは内角。ただここでもストレートが中に入る。幸い低めのボール球であったため見送られる。
2球目も内角要求。ここはきっちりコースに投げ切るも中野は徹底してスイング。強振してのファール
3球目は落ちる球を引っ掛けてのファール。
4球目は外のストレートで外す。
5球目は落ちる球を選択。菅野の落ちる球はこの日,ボール球でも空振りが取れていた。それだけに最後に落ちるボールを用意したのであろう。
ただボールゾーンへ落ち切らずに拾われ,阪神には勝利を大きく手繰り寄せる2点タイムリーとなる。巨人にとってはまたもやダメージの大きい失点となった。
ここでも愚直に内角を振り続けたタイガース。その徹底ぶりが本日の勝利を手繰り寄せた。
見事な完封勝利・高橋遥人
前回の大野雄大・そして本日の菅野と相手のエースに投げ勝つ貴重な2勝目。分かっていたことではあるが改めてポテンシャルの高さに驚く。
150kmに迫るストレート・そして横にスライドしていくスライダーとカット・カウント球に使えるカーブ・そして落ちる球。どの球種も一級品で「完璧」な投球内容であった。
やはりストレートを軸に配球を組み立て巨人打線を面白いように料理していった。ストレートが良ければ,変化球は絶大なる効果を発揮し,今日のような投球が披露できると証明された。後は期待しかない。
今シーズン優勝に向けてまさに最後のピースが揃った。
本日のブログはここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。
また明日のブログでお会いしましょう。
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