【マジックも1ケタに】中盤の攻防が勝敗に響いた試合。両チームは狙いをもって攻略する
4時間を超える死闘。制したのはヤクルトだった。点の取り合い。流れを左右するプレーの連続でした。
ガンケルvs石川で始まったこの試合。互いに狙い球・コースを絞って攻略した。
後半はリリーバー勝負。長年に渡り強みとしてきたタイガース。そして今年の躍進の要因となっているヤクルトのリリーフ陣。この耐久勝負も含めて,試合を振り返っていきます。
攻略されたガンケル・何があったのか?
2ケタ勝利を目指して登板したガンケル
この日は苦しんだ。
逆球になることが多く,真ん中近辺に集まっていた。
それを見事に狙ってきたヤクルト打線。
オスナは低めの球をレフト前へ,青木は真ん中のストレートをバックスクリーンへ運ばれる。
序盤から2点を失う最悪の展開。そしてガンケルの悪いバロメーターがモロに出てしまった。
ただ首位攻防戦は怒涛の攻撃が始まる。
意地の逆転劇
4回
1死から梅野がヒットで出塁。9番はガンケル。ここで矢野監督が動く。
左キラーの山本を代打に送る。カウントは1-3。
普通なら「待て」のサインだろう。
ただ矢野阪神,積極性は常に持っている。そしてチーム全員が遂行できる強さがある。
1-3から思い切って引っ張る。三塁線を抜けての2塁打。
1死2.3塁でチャンス拡大。頼みの上位打線へ願ってもない形で回る。
1番・近本は四球でつなぎ1死満塁。迎えるは2番・中野。
初球のストレートを悠然と見送る。
「何だ?この余裕は」そう思った。
ただ,中野の狙い球は決まっていた。初回にも捉えたチェンジアップ。
これをセンター前に弾き返す。同点タイムリー。阪神が一気に息を吹き返す。
ここでヤクルトは大西にスイッチ。
3番マルテが歩いて,1死満塁。迎えるは4番大山。
低めの球に見向きもしない。狙うは高めのゾーン。
勝負が決したのは真ん中近辺のスライダー。
打球は村上の正面へ。「やばい!!」
ただここで村上がトンネル。ランナーが2人返り逆転。
流れは完全にタイガースに向いていた。
ただ,首位ヤクルトもこのまま逃がしてくれる訳がない
ここからはリリーフ勝負!!
5回裏
マウンドには回跨ぎの馬場
回跨ぎ&一番の塩見からという,最高難易度のマウンドに上がった。
しかし,その道は険しかった。
先頭の塩見にバックスクリーンに運ばれる。1stストライク。塩見に対して最も警戒すべき球が真ん中に入る。
ここで阪神は及川にスイッチ。前回の登板の悔しさを晴らす時が来た。
ただその気持ちとは裏腹に,この日もツーシームが大きく抜けてしまう。
まさかの3四死球。1死も取れずに小川に託す。
後を引き受けた小川が気迫の投球。オスナに犠飛を許すも中村,サンタナと打ち取り見事な火消しを見せる。
流れはまだヤクルト
投手はアルカンタラにスイッチしているタイガース。元山にヒット,嶋のバントで1死2塁。迎えるは1番・塩見。
最も警戒すべき初球。ただ甘く入る。
また初球を打たれてしまうタイガースバッテリー。
塩見に初球を打たれ続けた3連戦。何か工夫が見たかった所だけに,残念な結果となってしまった。
スコアは4-6。ヤクルトはここから逃げ切り体制。
阪神も死力を尽くす。
しかし反撃は実らなかった。
中盤での得点差がそのまま響いた結果となった。
マジックも1ケタとなってしまった
厳しい状況であることには変わりない。
信じて戦うのみ
本日のブログはここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。
明日はドラフト。
どんな選手が入団するのか?1位は誰か?楽しい月曜日をお過ごしください。