【3回5失点】またも攻略された村上 しかし未来は明るい,投手としての将来像が確立!?
楽しみにしていた村上投手vs広島打線
結果的に早いイニングで攻略された村上投手。
打たれたこともショックだが,短いイニングでの降板が続いてしまったことには
本人に計り知れないダメージを与えたのかもしれない
だが,課題としては明確になりつつある
そこで,今回は私の個人的願望も含め村上投手の今後について書いていきたいと思う。
それでは本編に入ります。よろしくお願いします。
1.特徴的なストレート,避けないといけないコースが明確に
回転数が高く,高めのストレートで勝負できる投手として前回のブログで紹介した
それは無限の可能性を秘めており,まだまだ使える。ただ避けるべきコースが真ん中近辺であった。これは外角・内角関係なくベルトのコースはNG項目になりそうだ。
菊池に打たれたHRはまさにそうである。普通の投手であればコースさえ間違えなければベルト近辺でも大丈夫なのだが,村上投手の場合は避けていくことが必要である。
その代わり普通の投手にはない高めのストレートで勝負できるメリットを持っている。
つまりベルトよりも高めまたは低めを意識的に投げ分けないといけない。今後はストライクを取れるコントロール投手ではなく,ベルトを避けて上下に投げ分けられるコントール投手に変化を遂げることに期待したい。
2.勝利への絶対条件?狙われたスライダー
鈴木選手にHRを打たれたのがスライダーである。ここもやはりベルトコースであった
もう少し引くければ結果は違っていただろうか。ただこの差をモノにするのがプロ野球の世界である。ストレートとフォークという柱を軸に加えて右打者に対してはスライダーの精度がカギを握る。今回の広島戦では左打者が多かったため,絶望的にはならなかったが右打者と対峙する時には狙われて投げれないような展開になるとキツイ。スライダーに関しては村上投手の勝利数を左右する球種になりうる。
3.タイムリーを許したスローカーブ,まだまだ秘めた可能性
追い込んでからのサプライズ的な選択であったが引っ張りにかかっていない打者に対しては対応できたであろうか。ここは使いどころの問題であった。
コンタクト上手な打者よりかは長打力のある打者に対して使うと,思い描いた反応が取れるかもしれない。
ストレートの高低で勝負するだけに,このスローカーブは是が非でも生かしていきたい
カーブを投げ方は切るというよりは抜くイメージ。楽天・岸投手と類似している
西武時代に日本一に導いた効果的な球種なだけに,秘めた可能性にはワクワクする
4.今後の村上投手の方向性
目指すべきコントロール投手像が明確になりつつある
コントロールが良いのはもちろん。ただそれは単にストライクを取るという次元に留まる投手ではない。
外角・内角に関わらずベルトのコースを避け,高低の制球をはっきり操るコントロール。これが彼の完成形なのかもしれない。
後は変化球。決め球のフォークはとにかくコースを間違いないこと。変化の方向は理想的なのでこの球種に心配はいらない。
カギを握るのはスライダー。この球種でカウント取れた暁には勝利が待っている。反対にこのスライダーが使えなくなった時大量失点が待っている。ここは修正能力と共に試合を作る能力を伸ばしていってもらいたい。
残るはジョーカー的な存在のスローカーブ。打者との間合いをコントロールできる球種である。今回は痛打されたが強打者になればなるほど効果的な球種になるだろう。
残念ながら二軍行きが決定したが,ドラフト前に故障し,ポテンシャルを見込まれての入団。彼の野球人生はまだこれからだ。