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「阪神VS広島」衝撃の4番佐藤,満塁HRが生まれた背景とは?広島バッテリーに起こった誤算とは?

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皆様,こんにちはドルです。

私のブログでは,野球観戦に新たな視点を提供できたらなと思います

なぜそうなったか?試合中に起こった背景など個人的な見解を書き,

その気づきの一貫になればと思っております

是非温かい目線でご覧ください

では分析していきます(敬称略)

阪神広島(7-3) 

1.試合前のポイント

阪神ガンケル投手

縦に落ちる球,横に曲がるスライダーツーシームそしてストレート

このストレートは主にファールを打たせるための球種

同じコースから変化させるのが投球のポイントである。

 

対する広島野村投手 

主な球種はツーシームスライダーチェンジアップ

基本的には外の出し入れと低めのコントロールが生命線

とにかく両投手コントロールが素晴らしい

2.先手を取った広島,絶好調のあの選手が突破口を開く

3回表

1番 菊池 ヒット

2番 羽月 バント

3番 鈴木 3塁打(2塁打+エラー)

1回表も菊池がヒットで出塁し,2番の羽月が揺さぶるも三振

結果的に無失点に抑えられる

 

その中で迎えた3回,今度は2番羽月が初球で送りバントを決め

3番鈴木のタイムリ

いずれも高めのツーシームを打たれての失点,

1番に上げた菊池,2番に定着した羽月,3番に上げた鈴木と

今シーズンから挑戦している新しい打順が機能した形である

3.すぐ取り返す阪神,苦しい展開で躍動した近本

今まで不調で苦しんだ近本,どんよりとした重い空気をこじあける

1番 近本  ヒット

2番 糸原  三振(盗塁) 

3番 マルテ ヒット

捉えたのはツーシーム

マルテには初回の死球もこの球であったが

右打者に対する勝負所はツーシームが多かった

それだけ生命線のボールであっただろう,見事捉えてタイムリ

4.またも突き放された阪神,新たな4番が1発回答

菊池の併殺崩れ,クロンの詰まりながらのヒット

多少運に突き放された感もあったが,逆転に成功する

 

5回

1番 近本  ヒット

2番 糸原  四球

3番 マルテ ヒット

4番 佐藤輝 HR

ポイントは糸原への四球

カーブ,スライダーツーシーム

あらゆる球でカウントを稼ぎに行ったが,外れて四球

 

これまでチェンジアップを1球も投げず

なぜなら,これまで決め球として非常に効果的であったからである

何とかカウントを整えて,ミスのなかったチェンジアップで勝負

これが広島バッテリーが考える勝算高い配球であった

 

佐藤に対してツーシーム3球,カーブ1球を費やし2-2まで何とかこぎつけた

最後に頼ったのはやはりチェンジアップ,ただ構えよりも内側に入る

これまで,チェンジアップの投げミスが本当になく,厄介なボールだった。

しかしこの1球だけは構えとは逆のコースへ,高さは悪くなかったが,

佐藤のツボに入った,1球で仕留める能力は素晴らしいものである

 

先発ガンケルに勝ちをもたらす貴重な逆転HR

4番としての責任感を経験した中でまた6番に戻るだろうか?

この経験を経て6番に座ることは末恐ろしいものである

5.苦しんだ先の勝利,試合を作る能力そして盤石のリリーフ陣へ

今だ無傷のガンケル,今回は非常に苦しんだ

制球も微妙に狂い3失点,珍しく膝に手をつくシーンも見られた

ただ試合を壊さないのが今年の阪神先発陣の素晴らしい所

 

ツーシームスライダーを軸になんとか試合をまとめ上げた

ストレート,ツーシームを軸に同じコースから落とし,曲げ

相手のバッターを困惑させる。次回の登板も期待していきたい

6回 馬場

7回 小林,岩貞

8回 岩崎

9回 スアレス

盤石のリリーフ陣で見事勝利

各投手の決め球がしっかりと定まっていることがやはり強みである

失点が続いた岩貞投手も無失点で抑え

収穫の多い試合であった