4月24日 阪神VSDeNA 初回から猛攻の阪神タイガース,なぜ上茶谷投手は攻略されたのか?打線の重要性はいかに?
皆様,こんにちはドルです。
今回は4月24日に行われた阪神VSDeNAについて
初回からの猛攻で試合を決定づけた阪神タイガース
多くの方々は大雑把な試合。と見られる試合かもしれないが,非常にレベルの高い攻防であった。
その背景を分析し,なぜ上茶谷投手は攻略されたのか。見ていく。
1.初回から猛攻を仕掛けた阪神タイガース
1球目から勝負の分かれ目となるヒントが隠されていた。
1番 近本 2塁打
近本選手に対する初球はストレート,非常にキレが良く厄介な球になると感じた
結果的にはスライダーを捉えて2塁打,昨日の悪い流れを払拭すべく最高のチャンスをいきなり迎える。
2番 糸原 二ゴロ(進塁打)
3番 マルテ ヒット
ここまで警戒していた,ストレートを捉えることなく先制する
調子の良さそうなストレートを避けて先制できたので,個人的にはラッキーだった
この1点は主導権を握る,そう感じていた
しかし,ここから中軸打者がストレートを狙う
4番 大山 ヒット
5番 サンズ ヒット
6番 佐藤輝 ヒット
いずれもストレートを捉えて追加点。警戒していたボールを中軸打者が捉える理想的な展開
何より相手バッテリーがここぞの場面で頼っていた,内角ストレートを捉えた佐藤選手のヒットは計り知れないダメージであっただろう,
あとは上茶谷投手の生命線のスライダー。ここを攻略すれば阪神の完勝であった
8番 木浪 2塁打
ついに捉えたスライダー,これまでストレートを続けて打たれたからこそ,初球にスライダーを選択。そのボールを狙って,1球で仕留めた事に価値のある,そんな一打であった
全体の流れとしてはこうである
1~3番 ストレートが良いものの,結果的にはスライダーで失点
4~6番 感触の良かったストレートに切り替えるも,まさかの連打
仕上げに木浪選手にスライダーを痛打
打線としてしっかりと機能した証である。心配していたタイムリー不足も一気に解消
順調な立ち上がりを迎える。
2.チームでカバーする得点,7番梅野の重要性
初回の得点で試合を決定づけた阪神タイガース
4回にも最高の場面があった
3番 マルテ 四球
4番 大山 ヒット
5番 サンズ 2塁打
順調に追加点を重ねた中で迎えたこの場面
6番 佐藤輝 三振
7番 梅野 2塁打
佐藤選手にかかる期待はもちろん大きかったが三振
昨年までの阪神であれば追加点が取れなかったかもしれない
ただ今年の阪神は効果的な追加点が多い。その要因は7番梅野選手にあるのかもしれない。
チャンスにめっぽう強い梅野選手,6番ではなく7番にいることで非常に打線のつながりが良く,佐藤選手の多少の荒さがチームに悪い影響を与えていない。
だからこそ6番佐藤が機能していると感じる。試合中のコメントからも分かるように,ルーキーらしからぬ堂々とプレーしている。結果的にこの試合は猛打賞を記録した
まだまだ課題はあるかもしれないが,それを補うくらい魅力のある選手である。
これらが7番梅野の重要性である
3.淡々と投げ続ける伊藤将投手
ルーキーながら即戦力の投手として評価の高い伊藤投手
登板間隔が空いたものの素晴らしい投球であった
配球の軸としては以下のとおりである
右打者に対しては内角のストレートとカットボールそしてスライダーまたは外に逃げるチェンジアップ。
左打者には内外のストレートに加えてスライダー予想外の緩いカーブ
どの球種も効果的で制球が素晴らしく大差の試合にふさわしいテンポの良い投球であった
失点の仕方は良くなかったかもしれないが,9回1失点と完璧な内容で試合を支配した
強力なリリーフ陣も準備万端といった所であろうか。次回以降の登板も配球に注目して見ていきたい
4.今後の阪神タイガース
開幕2戦目でヤクルトの田口投手を攻略した時と同じような展開であった
いずれも相手の得意球を次々と攻略して,大量得点を挙げた
上記でも触れたが,今年の阪神タイガースは打線として機能している
各打者が狙い球を定め,試合を決めるシーンが多い。
今後も1つ1つの球種を攻略し,強力な投手陣と噛み合った連勝街道をまた見せてほしい