【価値ある1勝】ストレートは打てなかった・ただ勝利した 阪神の得点はなぜ生まれた?
不調の西vs制球力抜群の大貫で始まったこの試合。
終始,大貫のストレートに押される展開。このままズルズルいきたくはない。誰がこのストレートを捉えるのか?そしてどのように点を取るのか?注目していた。
結果的に最後まで捉えることはなかった。ただ見事に勝利。
この展開に何が起こっていたのか?
そして不調な西。スライダーを生かすための配球が他の球種にも好影響を与えていた。それでは試合を振り返っていきましょう。
先制したのは4回表・意外な展開で主導権を握る
先頭は4番大山。
甘く入ったカットボールをセンター前へ。無死1塁。
先頭バッターが理想的な展開。
チームに流れをもたらす。その先頭に立つのはいつも大山である。
糸原が倒れ,迎えるは6番・ロハス。
前回の大貫との対戦でHRを放っている打者。
それもあるだろう。本日はスタメン抜擢。
勝負が決したのは0-2からの低めのカットボール
これを見事にすくいあげてのライトへHR。
前回の対戦から良いイメージもあっただろうか?
矢野監督のスタメン抜擢が見事にハマる。
貴重な先制点をもたらす。
キーに挙げていたストレート。阪神打線が苦労していたストレート。大山・ロハスに対する攻防では1球もなかった。
ストレートをどうするか?悩みに悩んでいた阪神。
このストレートを捉えずとも得点することができた。
後続も最後までストレートに手を焼いていた姿を見ると,この2得点は非常にラッキーとまで言える。ただ,素晴らしいバッティングには変わりない。
幾度となく訪れたチャンス・・・
5.6.7.8回とチャンスを潰してしまったタイガース
効果的な攻撃を続けていた。ただあと一本が出なかった。
2死からチャンスを作る場面もあった。
佐藤輝に代打・島田を送ってまでチャンスを拡大させた。
外野フライで1点の展開も訪れた。
それでも取れなかった。
しかし,イヤな流れでもしっかりと抑える西ーアルカンタラー岩崎ースアレス。圧巻の投手力は健在であった。
タイムリー不足で沼にハマる展開だけは避けたい。
明日も先制点・そしてタイムリーがカギを握る展開になりそうだ。
粘りの投球・西
万全ではなかったのかもしれない。ただ無失点で抑えたその結果が何よりだ。
スライダーがいつも低かった。
その分シュートを投げ続けても耐える展開に持っていけた。
100勝を目前に苦しんだ時期から,スライダーを生かすために増やしたストレート。この投球スタイルも確立してきた。
そしてこのストレートは落ちる球にも好影響を与えていた。
低めのボールに手を出すシーンも見られた。これこそ西の投球スタイルである。
頼もしい右腕の復活。それはスライダーが命運を握る続けているだろう。
まとめ
ストレートで押しておけば。そんな展開だったかもしれない。
おそらくDeNAバッテリーと阪神打線で大貫のストレートの感じ方に相違が生まれていたのであろう。
それ程,阪神打線にとって,大貫のストレートは嫌だった。
本来,大貫のストレートに手を焼くと敗戦ムードになる。
そのレベルで良い投手である。
ただカットボールを捉え,いわゆる勝ち逃げの状態で勝利した。
非常に価値ある勝利である。
これもまた阪神のスタイルである。先制点で主導権を握りながら,プレッシャーを与え続け,強固な投手陣で抑える。
野球の面白い部分がしっかりと出た展開で,見ていて,非常に楽しい試合だった。
明日は伊藤将。HRを打たれなければお得意の「終わってみれば」の展開が待っている。
そしてヤクルトの勝負の3連戦が始まる。明日は試合内容も大切になってくるだろう。
本日のブログはここまで
また明日勝って,ブログでお会いしましょう。